スポーツ医科学用試験室・低酸素試験室

FUJI人工環境制御室 【特許製品】

 Model : FCC-5000S

新開発マルチ式空気調和システムによる
①高精度の温度・湿度制御
負荷に対応する高精度制御で熱負荷に対して

過大な冷却・過熱の制御を行わない優れた温湿度制御方式

 

②特許 無風換気装置

局部的な風の影響が無い理想的な気流を実現

被験者に熱ショックや風によるストレスを与えず安静時代謝・睡眠時の

正確な測定にも最適。繊細な皮膚温度・脳波等の測定にも対応する環境室です。

オプション仕様により

③様々な環境を創出

日射装置や低酸素仕様をオプション導入することにより

多種多様な研究に応じる装置を開発。顧客ニーズに応えます。


● 無風換気装置【特許品】

  Chamber内を無風にすることで理想的な環境が生まれます


筒状の特殊な布製フィルターにより、自然の状態に近い、静かでクリーンな環境を実現したソックチリングシステム(ソックフィルター)。

従来のような局部的なAirの吹き出しよりも気流音や温度ムラがなく、またホコリを捕囚し結露を防止。

空調の規模に関係なく、”理想的な環境”を創造します。

また、従来の局部の給気方式では温度差が生じます。無風換気は全面広域の換気方式で試験室内の全面換気を行うため均一な環境になります。

弊社は風の影響を受けない最適な試験Chamberを開発しました。

研究利用領域

  •  恒常性の維持と環境に対する適応性
  •  生体リズムの研究
  •  運動と内部環境の適応性
  •  運動と体温調節(産熱・放熱)
  •  運動と皮膚温の変動
  •  発汗(精神性発汗と温熱性発汗・運動時の発汗)
  •  高温・低温環境下における運動(循環系機能に及ぼす影響・体温に及ぼす影響・体温調節系の反応)
  •  運動と代謝・栄養
  •  エネルギー代謝(酸素摂取量の特徴)
  •  運動時における代謝(中間代謝)
  •  低酸素の環境における生体との関連性
  •  低酸素の環境における運動能力の持続的な実験及び調査
  •  運動と血圧
温度 ‐20℃~50℃ ±0.5℃
湿度
30%~80% ±3%
酸素濃度
20.9~11.0%
最低到達酸素濃度 (高度5000mの酸素濃度)
大きさ W6500×D3600×H2800
広さ/容積 18.0平方メートル/47立方メートル
*参考寸法

低酸素試験室

常圧型低酸素システムについて

低酸素システムは、環境と生体の関係性のメカニズムを研究するために開発された装置です。
常圧環境で低酸素の制御ができ、0m~5000m級の高度の環境を創出し、低酸素の環境下で実験を行うことができます。

近年、スポーツ科学分野において、高所がもたらす運動能力向上効果について多くの調査・研究が行われている。特に平地での低酸素室を利用した研究は、今注目を集める研究分野である。
環境面で考えると、通常生活をしている平地と高地の違いは気圧であり、高度が高くなるほど気圧は低くなる。高地では気圧が平地と比較して低酸素状態であるため、体内の酸素が欠乏状態になる。人間の体は、周りの環境に慣れるようとする順応性があるため、必要な酸素量を効率よく取り入れようとして、呼吸や心臓の活動水準が高まり、
血液の赤血球やヘモグロビン等が増加し、酸素運搬能力が高まる。このことが運動能力向上に積極的な効果をもたらす。
低酸素室には、気圧を低くして酸素分圧を低下させる低圧低酸素室と、フィンランドで開発された大気中の窒素濃度を増加させ、酸素濃度を低下させる常圧低酸素室がある。
当社の低酸素システムは、窒素発生器により産生した窒素を室内に給気することにより、酸素濃度を低下させる常圧低酸素室であり、安全性を重視している。また、酸素濃度の測定には高性能酸素濃度計を用いて、より安全性を高めている。
体力医学の分野でも低酸素室での生活、トレーニングの競技力向上に関する研究が行われ、
2004アテネオリンピックでの日本人競技者の活躍に多大な貢献をした。また、低酸素環境では激しい運動をしなくても、高いレベルで筋肉や心肺機能が鍛えられるため、けがで悩む選手のリハビリにも活用ができる。低酸素トレーニングを続ければ、筋肉への負担も少なく、病気の原因となる活性酸素の減少も期待できると考えられている。
常圧低酸素システムは、スポーツの競技力向上や医療のリハビリテーションなど多くの分野で社会的有用性の高い研究への利用が期待されている。

納入実績

2004年 東北学院大学 教養学部(低酸素仕様)

2009年 同志社大学  スポーツ健康科学部(2室仕様)

2009年 福岡大学 スポーツ科学部(低酸素仕様)

2010年 立命館大学 スポーツ健康科学部(低酸素・2室仕様)

2014年 千葉工業大学 工学部(低酸素仕様)

2014年 大塚製薬株式会社 佐賀栄養製品研究所(低酸素仕様)

2016年 山梨学院大学 スポーツ科学部(低酸素仕様)

2017年 東京国際大学 駅伝部トレーニングセンター(Fuji低酸素トレーニングルーム)

2017年 名城大学女子駅伝部 (Fuji低酸素トレーニングルーム)

2018年 駿河台大学 スポーツ系新学部(低酸素)

2018年 帝京大学 スポーツ医科学センター(低酸素) 

2018年 首都圏実業団トレーニング施設 (低酸素・2室仕様)

2019年 環太平洋大学 スポーツ科学センター(IPU)

2020年 九州産業大学 大楠アリーナ内(低酸素仕様)

2021年 大阪体育大学 体育学部(低酸素仕様)

2021年 株式会社アシックス スポーツ工学研究所(Fuji Sports Science Hypoxic System)

2022年 ASICS Sports Complex OSAKA SUITA(Fuji Sports Science Hypoxic System)

2023年 横浜マリノス Marinos Sports Park Kurihama内(Fuji Sports Science Hypoxic System)

2023年 会津インターナショナルスイミングスクール(Fuji Sports Science Hypoxic System) 

2023年 東北学院大学 五橋キャンパス 人間科学部(低酸素仕様)

2024年 東洋大学 健康スポーツ科学部(低酸素仕様)

 

 

2000年以降 2024年4月現在